
T2編成(従来のドクターイエロー)では特殊な3台車方式を採用していました。しかし270km/hを実現するために、T4編成(新しいドクターイエロー)では2台車方式が採用され、車体長も700系車と同じ25m(従来は17.5m)となりました。
また検測方式については、差分法(※)を用いていることに違いはありませんが、T2編成では任意の長さの弦の中点の相対変位を検測(正矢法)していたのに対し、T4編成では、不等間隔の点の相対変位を検測(偏心矢法)する手法が採用されています。
※差分法:任意の2点間に弦を張り、その弦を基準線として、任意の位置の相対変位を検測する方法です。張った弦の中点の相対変位を取る方法が、正矢法と呼ばれます。
T2編成の最高速度210km/hから一気に60km/hアップし、270km/hでの検測を実現するT4編成ですが、精度を落とさずミリ単位で検測することはもちろん、従来31.25cm毎に得ていた検測データを25cm毎に得ることにし、よりきめ細やかな軌道管理を可能としました。

線路の横方向のゆがみ(軌間、通り狂い)の検測には、レール側面にレーザービームを照射し、その反射光の大小によって、センサとレールとの距離を演算する光式レール変位センサが用いられています。このレーザは1秒間に1000回照射されます。
光式レール変位センサは、“測定枠”と呼ばれる専用の取付座を介して台車と接合されています。270km/h走行時には、非常に大きな上下動が発生し、光式レール変位センサ自身が動く恐れがあります。センサ自身が動いては、検測精度が確保できないため、それを支える測定枠には振動によってたわまない高い剛性と、走行安定性を確保するための軽量化等、さまざまな技術が盛りこまれています。




