都市伝説で“見ると幸せが訪れる”とも言われる
ドクターイエローについてご紹介!
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都市伝説で“見ると幸せが訪れる”とも言われる
ドクターイエローについてご紹介!
「新幹線のお医者さん」や「幸せの黄色い新幹線」と呼ばれることもあるドクターイエロー。2020年3月に引退した700系という新幹線をベースに作られた、お客様は乗ることができない7両編成の黄色い新幹線です。
何をする新幹線かというと、お客様が乗る新幹線が安全に走るため、線路や架線等の設備の「健康診断」を270km/h(1秒間で75m進むスピード)で行う検査専用の車両です。
ドクターイエローは、東海道新幹線と山陽新幹線の全区間(東京~博多:約1,100km)を2日間かけて往復しています。ちなみに、「のぞみ号」と同じ停車パターンで1ヶ月に3往復、「こだま号」と同じくすべてに停車するパターンで2ヶ月に1往復しています。
新幹線は、多い時に上り下りで1日に400本以上走り、1車両40tの新幹線が走るとそれだけで徐々に線路はゆがみます。
新幹線を安全に走らせるために、ドクターイエローは特殊な台車と多くのセンサを用いて線路や架線等に異常がないか、線路のゆがみや架線の摩耗状況等を測定しています。また、走行に伴う揺れ・衝撃もデータとして記録しています。
「健康診断」の結果、急を要する場合は、すぐにドクターイエローから指令室に連絡がいき、その日の夜間に線路を治します。それ以外は、ドクターイエローのデータをもとに、いつ、どこで、どのような線路整備(治療)をするかを決めて、線路が悪くならないうちに対応しています。
こうして新幹線は、285km/hで安全に走行することができるのです。
実は、在来線にもドクターイエローのように「お医者さん」が存在します。そのひとつであるJR東海における「在来線のお医者さん」が「ドクター東海」です。
「ドクター東海」は、ディーゼルカーの3両編成の検測車です。在来線は電気で走ることができるところとできないところがあるので、両方を走ることができるディーゼルカーが使われています。
通常の在来線同様、最高速度の120km/hで走行しながら線路を検査できるため、日中は営業列車や貨物列車に混じって、また夜間にも貨物列車に混じって運行しています。
検測における1mmのこだわりは、前回検測との1㎜差をどう見極めるか、です。
軌道狂い(線路のゆがみ)が進んだのか、軌道の作業で変化したものなのか、検測装置の異常なのかを、検測中やデータ処理の際に迅速かつ正確に判断するよう努めています。
私たちの1㎜にこだわった検測結果が、軌道状態の悪い箇所の把握、軌道作業前後の確認、そして1㎜にこだわる軌道整備に用いられます。鉄道の縁の下、軌道施設としてお客様に提供する安全・正確・快適な輸送サービスにつながっています。
まだ子供が小さいので、夏休みは自然に親しめる場所に旅行に行きました。雨に降られたのに、雨具を着てウキウキです。